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さて、どうしても納得がいかない祐親は、直接命を狙う方法ではなく、「箱根権現にたのんで祐継を呪い殺してもらう」という行動に出ました。この呪いがきいたのかどうなのか定かではないのですが、祐継も死の床についてしまいます。(箱根権現にすごい霊能力の持ち主がいたのか?!)床についた祐継の心配は自分の息子、祐経のことと荘園のことです。祐親が自分を恨んでいることも知っていましたし、まだ幼い息子もこれからどうなってしまうのか・・・。そう思っているところに祐親が見舞いにやってきました。祐親は内心はほくそえんでたのだと思われますが、祐経の前では「しっかりしなされ」だとかの励ましの言葉をかけたようです。そして祐継は藁をもつかむ気持ちで祐親に「わしの嫡男、祐経の後見役をお願いできないか」と頼みます。その申し出を祐親は受けました。 祐継はまもなく亡くなり、祐親は言葉どおり祐経の後見となりました。当初は幼い祐経を当主として立てていたのですが、どうしても「本来この荘園も屋形もわしのものになるはずだったのじゃ」という気持ちがよぎります。そして自分の娘を祐経に嫁がせ、荘園の本家(京)へと追いやります。邪魔者がいなくなったとばかり、祐親は荘園の実質的な支配者になり、河津さんという名前から伊東次郎祐親と名乗り始めます。 一方京へ上った祐経は「祐親が伊豆の荘園を我が物顔で支配している」との知らせを受けます。すると「わしを京へよこしたのもそのためか」とくやしがります。更には祐親は祐経の留守をみはからい自分の娘を連れ戻してしまいます。そして荘園の支配権を主張しだしました。「わしの父、祐家は祐隆の嫡男である。その嫡男たる自分がこの荘園を継ぐのが本来である」と訴え出たわけです。裁定をした人物も話を聞けば祐隆が間違った遺産分けをしたとしか思えないと判断、結果祐親の全面勝利となりました。 |
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